2006年12月22日

ロン・ヤスダを直してみる 1

RYR1-1.jpg2006-05-11
ハワイ製のウクレレ、ロン・ヤスダ。PUAPUAさんから通販で購入しました。ロン・ヤスダさんご本人についてはPUAPUAさんのサイトに説明がありますのでここでは割愛します。
このウクレレ、とても素晴らしい音で鳴ってくれるのですが、買って早々にプチ・リペアと相成りました。
その理由は・・・
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ロン・ヤスダを直してみる 2

RYR2-1.jpg2006-08-14
以前このウクレレをフレット調整した際「まだネックが動く可能性があるので・・・」なんて書きましたが、ホントにその通りとなってしまいました。ウクレレを水平にしてブリッジ側からスナイパーの様に指板を凝視すると、6〜7フレットを頂点にしてネックが「への字」に折れ曲がって見えるのです。当然、開放状態でもビビリますから演奏すると非常に気持ち悪いのであります。への字の高低差は約1mm。またフレットを削ると今度はフレットレスになってしまいます。

という事で、ヤスダ・リペア第2弾は「指板削り/フレット打ち換え」を行ないます。
作業の前に、予めお断りを。
この作業は、完全に我流です。「あ、こいつはこんな事したワケね」くらいに見て下さい。
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2007年02月07日

S-Oのナットを換えてみる

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近頃ロン・ヤスダと並んで私のメインウクレレになりつつあるマーチンS-Oなのですが、慣れるにつれて気になるところが出てきました。ナットの角が指に当たって痛いのです。で、これを直す事にしました。あ、指を直すのではありません。ナットを直すのです。
オリジナルのナットはコーリアンで出来ています。これの角を削ってもいいのですが、それではちょっとつまらないので作り替えます。素材はエボニーを使う事にしました。指板材の余りです。

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例によって、当て板を添えてハンマーで軽ーくコツン!と叩きます。

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今回もポロリと取れてくれました。

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で、こいつを切り出しまして・・・

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合わせ込みしつつ形を出していきます。合わせ面が斜めなので、ちょいと面倒であります。

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とりあえず形が出来ました。オリジナルに対して高さを低くしてあります。なんたって、これでもかというくらい溝が深かったので、その分余計な出っ張りが指に当たっていた訳です。ギター用のナットをそのまま使っているのですかねえ・・・。

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そして、出来上がりの図。角は丸めていませんが、全体が低いので指に当たる事はありません。これで演奏性はかなり改善されました。
更に、エボニーに換えた事で音質に変化がありました。ソプラノの、それも若いマホガニーにありがちなキンキンした感じが抑えられて、若干マイルドになりました。
これで弦をナイルガットに換えたら、更にどんな風に変わるか興味が沸いてきました。そのうち、やってみたいと思います。
posted by schuntama at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 直したウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月17日

S-Oのフレットを丸めてみる

17Feb07-1.jpg
またS-Oをいじってました。今回はフレットの角を丸めてみました。バリという程ではないけども演奏中に指に当たるのが気になっていたワケです。強いていえば少し痛かったので、思い切って削る事にしたのです。削るのは1弦側だけにします。4弦側では痛い思いをしていないのと、両側をやるのが面倒だからです。写真にフレットファイルが写っていますが、本来このタイプは端末の角を丸める為のものではありません。角を丸める為の専用のフレットファイルが販売されていますけど、持っていないのでこれで代用しました。他にペーパーやらスティールウールなどを使用しました。

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写真の右側が削った後、左側が未加工のフレットです。それほど丸く見えないかもしれませんけど、要は引っ掛かりや痛みを感じなければ良いのだと思います。逆に丸め過ぎると弦落ちの原因となってしまいますから、この加工には注意が必要です。指板を削ってしまうのもよろしくありませんので、常にマスキングしながらの作業です。この作業では毎度の事なのですが、だんだん上手く削れる様に指が慣れてきたところで残りがあと2、3本・・・という具合です。1本目から上手く削れる様になるにはまだまだ修行が必要でありまする・・・。

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このウクレレでもうひとつ気になっていたのが、ポジションマークが無い事です。何も無いというのもシンプルで好きなのですが、フレットは沢山付いていますからやっぱり目印があった方が弾き易いに決まっています。そこで、指板側面の7フレット位置に2mmのM.O.Pを埋める事にしました。ドリル刃を指先でグリグリ回して穴開けです。慎重に回せばこんな適当に見える方法でもキレイに穴が開くものです。

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そして、この様に。パッと見て分からないくらいの控え目さが良いのであります。
あ、でもそれじゃマークの意味が無い・・・?
え〜と、  大丈夫ですよ・・・。
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2007年09月16日

SI Ukulele を直してみる

オアフ島の個人ビルダーが製作する「SI Ukulele」というウクレレがあります。
「エスアイ・ウクレレ」と読みます。「シ・ウクレレ」ではありません。(すみません。)

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過日、このウクレレを所有されるOさん(古くからのNUA会員でもあられます)から調整&プチ改造の依頼を頂きました。
改修項目は、

1:ブリッジ溝より薄いために傾いてしまっているサドル(ブリッジ)の修正
2:サドル素材の変更(樹脂をエボニーと牛骨に)
3:ブリッジピン素材の変更(樹脂をエボニーに)
4:ブリッジにパーツ追加(テンション変更と外観向上)
5:1弦から4弦に向かって低くなっている第3フレットの調整
6:ポジションドット素材の変更(樹脂をアバロンに)

細かな内容も書き出すと上記の様な内容となります。
大切なウクレレを私に託されるなんて、Oさんは実に懐の大きな方であります・・・。
っしゃあ、頑張りますよ!


1:ブリッジ溝より薄いために傾いてしまっているサドル(ブリッジ)の修正
2:サドル素材の変更(樹脂をエボニーと牛骨に)
3:ブリッジピン素材の変更(樹脂をエボニーに)
4:ブリッジにパーツ追加(テンション変更と外観向上)


まずは1〜4までザザッといく事にします。

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手付かず状態での撮影を完全に忘れておりました。かろうじて左の写真ではオリジナルのサドルがどの様な状態かが分かります。これは4弦を外してピンを差してみたところです。右の写真は交換用ブリッジピン2種。白いのはアイヴォロイド(樹脂)。ここではエボニー(本物の木)を採用します。MOPドット入りで、高級感があります。

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ピンには弦を逃がす溝を彫っておきます。ブリッジに溝を彫る場合もありますね。
私がたまたま溝無しピンを持っていたので、それを使う事になったワケです。

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ブリッジの追加パーツとは、なんぞや。写真の黒い板の事であります。
このパーツの狙いは、

(すみません、ここ、久米明調で読んでください。)
ブリッジの厚みに対してピン穴は結構低い位置にある。だから、サドル側のテンションが強いのだ。板で嵩上げしてピン穴位置を上げよう。ブリッジ上面まで上げたら、テンションが若干弱まるだろう。そうして、板をエボニーで作ればそれはアクセントとなって全体外観のイメージが向上するのだ。

と、いうものです。

この内容はOさんの提案をベースに考案したものです。実際やってみて、なかなか良い雰囲気になったと思います。Oさんには、まずこの段階で大雑把なイメージをお伝えしてOKを頂きました。

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さて、ここが正念場であります。逆台形断面で幅も不揃いなサドル溝を整形せねばなりません。
ルーターをセットして、ぶびびびいいいーーーーん!と溝を削り広げるのです。

作業自体はシンプルですが、これは気持ち的にキビシいのであります。なんたって、人様のウクレレに刃物を突き立てるワケです。これから人様の物になるのではなく、既に人様の所有物なのです。クシャミでもして「あふん」なんてルーターの軌道がズレたら、なんて想像すると・・・ おお、さぶ。

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かくして、無事に溝を整形する事が出来ました。片側あたり0.3mm以内の削りです。
さて、サドルを製作いたします。ナットも作ります。エボニーと牛骨、2セット作りました。この個体の場合、牛骨の方が音の輪郭がハッキリと、なおかつ音量も若干上がります。エボニーはまろやかな印象でした。素材の色と音のイメージが正反対なのが印象的。写真では分かり辛いですが、サドルはコンペンセーションしてあります。
ちなみに、オリジナルの素材はコーリアンです。これも悪くはなかったですね。


5:1弦から4弦に向かって低くなっている第3フレットの調整

では、次の項目です。
今度はフレット業務。調整といいつつ、第3フレットを交換いたします。

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光を当てると、フレットが低くなっているのが確認出来ます。定規を載せると、1弦の通り道ではほとんど凸凹はありません。しかし、4弦側に向かうにつれて段々低くなっているのです。3フレだけ、なんでだろ。
ロンさんの時と同じく、グワシ!と抜去いたします。新しく打ち直したら上面を揃えて端末を丸めて、おしまい。1本だけなので楽であります。全てのフレットを軽くポリッシュしておきました。



6:ポジションドット素材の変更(樹脂をアバロンに)

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さあ最後の項目、ポジションドットを打ち変えます。オリジナルは2.5mm径の白いプラスティックですが、ロゼッタに合わせてアバロンにいたします。

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写真左:3mmドットでは差が分かりませんね。
写真中央:では、4mmでどうでしょ? んー、まあまあですね。
写真右:シングルを5mm、ダブルを4mmにしてみます。お、良い感じですよ。

という事で、4mmと5mmの組み合わせでいく事に決定です。こういう細かな仕様についてもOさんには確認をして頂きました。デジカメ写真はウェブでやり取り出来るので、こういう時に至極便利であります。

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仕様が決まれば後はやるだけ!って、また刃物を突き立てるのであります。ドキドキしてばかりであります。クシャミをするわけにはいかないので、呼吸停止状態で作業します。
さて、アバロンやMOPといった貝素材はキラキラとランダムに光るのがその美しさの秘密でもあります。別の見方をすれば、光って見えない事もあるのです。要は、向き次第で光り方が変わるのですね。なので、今回はそこのところに気を使ってみました。写真では分からないですが、ウクレレを演奏姿勢に構えた時に指板を覗くとポジションドットが光って見える様に向きを揃えてあります。僅かなサンディングで模様が激変するアバロンですから、完璧に光り方を揃える事は出来ませんでした。しかし、我ながら良い線いったかな?と思います。


という事で、以上で完成です!
シンプルな作業とはいえ、本当に色々と勉強になりました。
Oさん、私にこの様な機会を下さいまして、どうもありがとうございました!

(実際の作業は全く違う順序で進行しましたが、ここでは便宜上まとめ直してあります。)


作業終了後、カマカ・テナーと並べてみました。
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同じスケールのテナーですが、だいぶ印象が違います。なんとなーく、サニーDな感じの佇まいでもあります。後ろからグワッ!と迫られたら思わず道を譲っちゃう、みたいな。
でも、音はなかなか素直で聞き易い、上品な感じでありました♪
ラベル:ウクレレ リペア
posted by schuntama at 01:44| Comment(6) | TrackBack(0) | 直したウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月13日

東京バイオリン その1

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NUAの先輩であられるKさんから、古いウクレレをお預かりしました。
Kさんといっても3号機のKさんとは全く別の方で、そのお姉様の所有物です。
表面板にクラックが入っているので直らないだろうか、というご相談であります。
現物を拝見して修繕の方向性が大体見えましたので、お預かりする事にしました。

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モノは東京バイオリン・スタンダード(というのかな)です。手に取ると物凄く軽い!まるで羽が生えているかの様な・・・。一体何年経過しているのでしょう。ラベルを見ると1965とあります。て事は、42年を経ている訳です。うーむ、個人的に親しみを感じる年代であります。ウクレレは軽くなるが人間はお腹が出て重くなる一方か。
えーと、ブリッジ左側にビシッと走るクラックが見えます。

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ヘッドには木のペグ。私は初めて触りましたが、これがまた何とコントローラブルな事か。驚きです。ブリッジはローズウッドの様です。そして、このサドル!可愛い!丸棒ですよ。なかなか合理的な造りです。

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では、まず何からやるか・・・ですが、「整備は洗車から」という諺もありますので、内部の清掃から着手する事にしました。最初に弦を外します。買った当時のままの弦だそうですが、今でも弾力があるのにはたまげました。一応番号なぞ書いてみたりしましたが、もう交換するべきでしょうね。

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大事に使われていても、42年も経てばホコリが積もります。そこで霧吹きで軽ーく濡らしたティッシュをボール状に丸め、ウクレレの中へポン、と。更にウクレレをシェイクすると、中で転がるティッシュボールにホコリや汚れがくっ付くという訳であります。もちろん、ティッシュを濡らし過ぎてはいけません。

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刷毛なども駆使してホコリが取れた所で、内視鏡(笑)で検査します。ちっちゃな鏡ですが、大きいとソプラノのサウンドホールに入らないのです。クラックの状態はもちろん、他に異常が無いか、何か棲んでいるのはいないか、等を調べます。
・・・そうです。古いアコースティックは箱の中に何かがいるという話を良く聞きます。ま、平たく言えば、虫ですね。巣を作ったり産卵したり。で、このウクレレはどうかなー。


いました。

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きっと数十年前のモノでしょうから、空っぽでしょう。針金でフックを作ってバリバリと剥がします。あまり深追いすると内部を傷付けてしまいますので、ほどほどにしておきました。はい、もう何もいません。

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表面板をクリーニングしたら弾き傷が現れました。細かい、無数の傷跡。オーナーの歴史ですね。ちょっと、身が締まる思いがしました。

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ラベルもハッキリ読み取れます。うおおお、渋いなあ・・・。

今回はここまで、であります。
ラベル:ウクレレ リペア
posted by schuntama at 03:02| Comment(14) | TrackBack(0) | 直したウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

東京バイオリン その2

まだ具体的な作業には入りません。今日は考え事です。(笑)
考え事の内容はクラックの塞ぎ方をどうするとか、パッチの当て方とか、いろいろです。
プロならば患部を見た瞬間に処方を出せるのでしょうが、えーい、こちとらアマでい。
その筋のリソースを研究しつつ、現物と睨めっこしつつ、手法を決定していきます。

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クラックの現状を観察すると割れてからかなりの年月が経過している様で、奇麗に割れている割にはボディの左右を押してもピッチリと隙間が閉じません。これは木が収縮した事を意味する筈です。そして、クラックの断面は変色しています。これは経年変化、酸化によるものでしょう。
上記を踏まえ、先に内部へ補強パッチを当て、その後に表面からクラックを微妙に彫り広げ埋木を施す事にしました。その際、何の木を埋めるかが問題ですが、目の詰まった材の質感からするとバスウッドがマッチしそうです。

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バスウッドのストリップに着色してみました。色の雰囲気や濃淡など、手持ちの物で再現出来そうです。

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このウクレレに使っている材ですが、たぶん、なんとなく、きっと、メイプルかな、と。
ボディの木目をみるとそれっぽく見えたのですが、中を覗くとマホの様なピンク掛かった茶色です。でもマホの木目とは違うので、メイプルが変色した可能性もあります。なんたって42歳です。
少なくともネックはメイプルの可能性が高そうです。写真は全音キットのメイプルネックと比較したところです。材の質感を確認する為に並べましたが、言うまでもなく木目の取り方や目の詰り方など品質は明らかに東京バイオリン製の方が上です。

さて、まだ準備時間が必要そうです。
ラベル:ウクレレ リペア
posted by schuntama at 23:09| Comment(8) | TrackBack(0) | 直したウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月18日

東京バイオリン その3

作業の前に、インスペクション・ミラーを作ってみました。
といっても、切っただけなんですけど。
前回までの小さな丸形ミラーは取り回しが良くても広範囲の確認には不向きでした。
そこで、きちんと大きな鏡で確認してから作業に入る事にしました。

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素材はこれです。アクリルで出来た鏡。ガラスの加工は大変そうですが、これなら誰でも鋸で切る事が出来ます。難点はガラス鏡より高価、樹脂故に傷つき易い(写真右)、燃やすとダイオキシンが発生する、という事です。廃棄の際は自治体のルールに従う必要があります。
さて、ギコギコ・・・くんくん・・・なんか臭いなあ。う、鋸の摩擦熱で悪臭が発生しております。ダイオキシンの香り?
角を斜めに落としてあるのは・・・後ほど分かります。

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さ、鏡を入れてみました。おお、広範囲が見えます。写真では狭く見えますが肉眼では十分な視界を得る事が出来ました。せっかくなので照明も導入。ま、LEDミニライトをそのまま入れただけなのですが。邪魔になっては意味無いので、出来るだけ小型・軽量にこだわって選んだライトです。このクラスの品はどれも電池寿命15時間が相場の様です。

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では作業・・・の前に、中敷を入れるのを忘れてました。ウェスを敷くだけでも防汚効果があります。で、鏡を出さねば・・・ここで、先ほどの斜めカットの理由がお分かりになります。ご覧の通り、サウンドホールの干渉を避けた形状なのであります。では、何故この様な事を知っているかというと・・・四角いままの鏡を入れて、出せなくなって冷や汗・脂汗をかいたからに他なりません。写真を取り忘れる程ビビリました。


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さあー、やっと作業に入ります。実は手順を見直しました。ピッタリ合わないクラックを削り広げて埋木を入れ、ピッタリ合う部分は接着剤で対応。ブリッジ左にもクラックが通っているので、そこだけ後でパッチを当てます。これが本当のブリッジパッチ。
で、切り出しをカリカリに研ぎ出し、エングレーバーやカッターナイフをアシストに使いつつ溝を広げました。正確には経年変化で劣化したクラックの立て壁を削り落として奇麗な面を露出させるという訳です。もちろん、接着性向上の為です。

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かといって、やたらと幅広な溝にする訳にもまいりません。
写真の様に、0.5 mm前後の溝になる様に削り落としました。ここへ埋木を差し込みます。

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ホンジュラス・マホでストリップを削り出しました。溝の形に合わせて削っているので厚みが微妙に変化しております。もちろん、合わせながらチマチマと削っていくのです。出来上がったストリップの接着にはタイトボンドを使う事にしました。こういう作業にはPVAの方が向いているという事もあります。
結局このウクレレのボディはマホガニーだった様です。ネックはメイプルだと思うのですがねー。

TVU-28.jpg
うーむ、フランケン感が漂っておりますが、とりあえずこれで落ち着く事でしょう。
しばらくはこのままそっと寝かしておいてあげます。
ラベル:ウクレレ リペア
posted by schuntama at 01:01| Comment(12) | TrackBack(1) | 直したウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月29日

東京バイオリン その4

少しずつ、少しずつ、進行しております。

TVU-29.jpg
埋木をノミ、スクレーパーで平らに均し、マイクロメッシュで整えまして・・・

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着色をチマチマと。塗った直後と1日後では色の出方が変化する事も・・・。
しかもご覧の通りボディの色が変化に富んでいるので、これは結構難しい。
ここはまだ時間を掛けます。

TVU-31.jpg
全体をクリーニングしました。が、指板の清掃は別の機会に。
うん、このフレットは真鍮の様ですね。
渋いなあ・・・。
ラベル:ウクレレ リペア
posted by schuntama at 04:26| Comment(7) | TrackBack(0) | 直したウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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