
2006-05-11
ハワイ製のウクレレ、ロン・ヤスダ。PUAPUAさんから通販で購入しました。ロン・ヤスダさんご本人についてはPUAPUAさんのサイトに説明がありますのでここでは割愛します。
このウクレレ、とても素晴らしい音で鳴ってくれるのですが、買って早々にプチ・リペアと相成りました。
その理由は・・・

ネックが逆反りしてビビリまくりなのです。

元々超低空飛行な弦高も災いしています。反りの原因は恐らく、我が家の環境に馴染めなかったのだと思います。保管場所は高温・高湿度では無く、基本的にケースに入れてました。でも、ロンさんちと我が家では温度、湿度は違う筈です。薄いネックも災いしたか。
作業の前に、このウクレレについて軽くご紹介を。
コンサート・サイズで12Fジョイント、16Fトータル。正統派(?)な構成ですね。ネック、ボディ共にモンキーポッドで出来ています。(♪この木何の木♪で有名ですね)単音で弾くととても澄んだ音。コード弾きではいかにも!なウクレレ・サウンド。その木目のごとく綺麗な音、その音のごとく端正な木目。もう、ゾッコンなのです。

しかし、ここ最近ネックが動いてビビリまくり、演奏不能になってしまいました。これは何としても助けてあげねばなりません。サドル高を上げるという手もありますが、ブリッジへの負担を考えて見送り。
さて作業メニューは・・・
前菜:ペグ交換、メインディッシュ:ナット製作/交換、デザート:フレット調整となっております。演奏可能な状態に戻すのは当然ですが、オリジナルの雰囲気も残すつもりです。

では前菜から。オリジナルのペグはグローバーの最廉価版です。バックパッカー・ウクレレもこれ。これはこれで好きなんですが、テンションに負けて滑るのが玉に傷。(それってダメじゃん!)

なので、同じくグローバーの1ランク上の物に交換します。右がオリジナル、左が交換品です。一回り大きくなります。

一つはずしてみました。ちゃんと2段穴になっております。

ブッシュはヘッド裏からミニ・マイナス・ドライバーで押し出し。素直にはずれました。新ブッシュは径は同じですが、深い為に穴を掘り直す必要があります。シャフトも0.5mm程太くなるので、こちらも要加工です。

ブッシュ穴を8mmのドリルでグリグリ、

シャフト穴は裏と表からリーマーでグリグリして拡げました。

さ、ガタは無いですか?OKですね。

全部組んで雰囲気を確認。これもグッドですね。
それではメインディッシュに参ります。ナットの製作と交換作業であります。

オリジナルは黒いプラスティック。唯一ここだけ、テカテカした感じが好みではありません。

手持ちに黒いプラスティックは無いし、エボニーで作る事にします。

オリジナルはナットごとラッカー塗装されてますので、そのままはずすと塗膜が関係無い場所まで一緒に剥がれる恐れがあります。なので、こうして塗膜を削って部品の境を出してあげます。

で、いよいよテイクオフ。
ベニヤをナットの出っ張りに引っ掛けて、ハンマーで軽ーくコツン!と・・・

やったら、あっけなく取れました。

すかさずノミでナットの座面をキレイにしてあげます。

さらに必要に応じて、塗膜のキワを軽くタッチアップしたりとか。

ナットが出来たところで、接着しちゃいます。ナットは交換部品ですし、コテコテに接着する必要はありません。むしろ、きちんとネックや指板に接している事が重要です。

弦の位置を決めます。オリジナルに合わせるだけなので、ここはラクであります。

削り過ぎない様に、且つ、サクサクと溝を切っていきます。

弦高が決まったら角を丸めてやります。ここはオリジナルと同じ雰囲気にしてみました。

仕上げは雑巾で乾布摩擦。
しっとりと落ち着いた艶に仕上がるのであります。
さあて、デザートのフレット調整に行きますか。
定規を当てて確認すると、2〜4フレットが弦に近付いていました。
厳密には6フレットあたりまで調整の必要がありそうでしたが、
まだネックが動く可能性があるのでその辺は次の機会に。(それもイヤだな・・・)

とにかく、削っちゃいます。工具はミディアム・フレット用のフレット・ファイルです。これはギター製作用に買ったのですが、こんなところでデビューするとは・・・。各弦の通り道に定規を当てつつバランスを取り、最後はペーパーをかけて仕上げました。オリジナルに合わせて弦の方向に軽くペーパーをかけ、光り具合を揃えました。
と、以上が今回の作業だったのであります。
結果、ビビリは無くなり本来の音に戻りました。歓喜!
ナットをエボニーに変更した事で心配していた音質の変化は・・・
私の耳じゃ分かりませんでした。(ビミョーに丸くなった様な気がしないでもなく。)
とにかく直ってえかったあ。 もうサイコー!