2006年12月21日

パーラーギター製作記録2

製作記録1からの続きです。

PG-103.jpg2006-03-22
やっと上下ブロックを接着しました。
ちょっとこのところ停滞気味。




PG-104.jpg水の跡やら焦げた跡をペーパーで落として、またまたクランプだらけだったのであります。とにかく、やっと輪になりました。





PG-105.jpg2006-04-17
「パーラーは 忘れた頃に やって来る」

で、ロゼッタを製作中なのであります。5号機のロゼッタと同じローズウッドから切り出して、ベルトサンダーで一気に2mm弱まで落とした後にドレメルで円形にカットしました。ここまではウクレレと同じ手順なのですがやはりサイズが大きい分、材の歩留りが良くない為にデザインまで同じにする事は無理・・・というより、材の無駄をムダに増やすだけという事が判明。違う材とコンビで使う手も考えましたが今回は見送り。とにかくギターを完成させる事に専念いたします。

PG-106.jpgということで今回は通常のタイプのロゼッタで行きます。(この方がラク?)トップもドレメルで切削。黄色のテープは幸せの・・・ではなく傷付き防止策。スプルースは柔らかすぎて神経を使うのであります。



PG-107.jpg内外径を先に掘ってから溝を仕上げて行きました。おお、彫れました。ギター製作サイトで良く拝見する光景が我が家でも展開・・・。




PG-108.jpgドーナツ形状は合わせを慎重に行なわないと中心がズレます。で、未だシコシコと合わせ中なのであります。





PG-109.jpg2006-04-18
ロゼッタの接着中です。
ウクレレと違って大きいので、圧着させる道具を作りました。これが、その「ロゼッタくん」(仮名)です。ベニヤにコルクシートを貼っただけなんですけど。(ホントはゴムシートにしようかと思ってましたが)

PG-110.jpg接着中にハミ出たボンドがくっ付かない様にロゼッタくんにテープを貼って、いつものクランプで圧着しました。この写真は2度目のクランプです。1回クランプしてボンドをハミ出させ、拭き取った後に再度クランプしたのであります。材の表面はなるべくボンドを残したくありません。後で削り取るのが面倒な事もありますが、スプルースにはナーバスな私。

PG-111.jpgちなみにボンドにはスプルースの粉を混ぜてみました。これが本当のコナ・ブレンド。





PG-112.jpg2006-04-23
サウンドホール開通!であります。
ウクレレ5号機同様、ハンドカットしました。スプルースは柔らかいけど木目は固いのでコツが要ります。前回接着したロゼッタの厚みはスプルースより0.3mm程出てますので、これを面一に削るところから開始しました。ペーパーで削るとスプルースまで削れてしまったり、ローズウッドの色がスプルースに移ってしまうのでスクレーパーを使用しました。

PG-113.jpgコツコツ、チマチマと私の人生の様に削って削って、やっとこ面一化の完成。





PG-114.jpg一服して、次にサークルカッターで刃を入れて行きました。この時に木目の固さが行く手を阻むのでありますね。木目を乗り越える度にカッターの刃が違う所をトレースしそうになります。




PG-115.jpg円周状に刃が入ったら、後はひたすらハンドカットで進めます。内側からテーパー状に削り進めて厚みを減らすのがラクではないかと思います。一気にガーッと削りたい気持ちを抑えて、おしんの様に耐えて耐えて削りました。ところで「おしん」って知ってる人、手を挙げて。知らない人、お父さんかお母さんに聞いてね。


PG-116.jpgで、ついに音の出る穴は開いたのでありました。丸棒にペーパーを貼付けてゴシゴシと開口を整えて、最後に縁を丸めてハイ、おしまい!




PG-117.jpgトップの裏にブレーシング・パターンを書き入れました。スプルースは柔らかいですからシャープペンシルではなく2Bの鉛筆を使います。図面を参考に、自分のシェイプに合わせてちょっとずつモディファイします。



PG-118.jpgなーんて言いつつ、ギターは初めてなので勘でやっております。テキトーとも言いますね。とりあえず白紙状態のまま腕組みしてしばらく考えてはみましたが。で、どうにかこうにか写真の様になったワケです。



PG-119.jpgこの次にエックス・ブレースのホゾを切ってみました。この作業も初めてでして、やっぱり合わせがキレイに仕上がりませんでした。





PG-120.jpgしかしガタは無いので、「ま、いっか」的仕上がりで今回はご勘弁。





PG-121.jpgで、先にエックス・ブレースだけでも接着しようかな、ということでGo-barデッキを組み立て。テンションを確認しつつ予行演習をしていたその時・・・!「んべし!」という嫌な音がしたので「えええ、もうリペア・・・?」なんてオロオロしてたら、



PG-122.jpgなんとまあ、こんなところが・・・。テンションに負けたのはGo-barデッキの支柱でありました。そういやこのネジのトルクが弱いなあ、なんて思ってましたよ。とにかくこいつを直さねば先に進めなくなったのであります。
はあ・・・  道は険しい。


PG-123.jpg2006-05-06
ブレースの接着、開始であります。
今日はX-ブレースとアッパー・フェイス・ブレース(というのかな?)です。この前抜けたGo-barデッキのネジ穴も補修して、しっかり止まっております。膠を溶かして塗り塗り、Go-barでグワシグワシとクランプ・・・。と、まあいい感じで進んでおったワケです。ところが・・・。「もふん」という音がした途端、Go-barが3本ばかりパタパタと倒れたのです。何が起こったのか理解できないままオロオロ見回すと・・・今度は下でした。ええ、また支柱のネジが抜けたのですね。

PG-124.jpgあわててカムレス・クランプに変更して切り抜けた(つもり)なのでありました。ちゃんと接着出来ているかは明日のお楽しみという事で。身から出たサビとはいえこんな事ばかり続くといい加減嫌んなっちゃうのでありますが、しかしここはポジティブ・シンキング。失敗の数だけ成長出来ると己に言い聞かせているのであります。(安っぽい失敗ばかりですが)次の作業前に、Go-barデッキのネジ穴全てを補強しておく事にします。

PG-125.jpg2006-05-08
トップ板、残りのブレースを接着しました。
と、その前に前回接着したブレースの断面を丸めておきました。全部接着してしまうと削り辛くなってしまうからなんですけど、これって接着する順番は決まってるのでしょうかねえ・・・?


PG-126.jpgそして更に、サウンドホール・パッチを切っておきました。これはトップの端材、スプルースです。当て板も切っておきましたよ。





PG-127.jpgさあて、やりますか。
膠で接着する場合、接着面は削ったばかりの新鮮な表面が望ましいそうです。私の様に削ったまま長期間放ったらかしにしておくと表面が酸化してしまいます。なので、スクレーパーでコリコリ削っておきました。


PG-128.jpgその後に膠を準備して、ドライヤーで接着面を温めて、等々やって・・・この様になりました。今度はデッキのネジが飛ぶ様な醜態はありません。それにしてもこれだけの本数を使うとスゴいテンションがかかるものなんですねえ。デッキの天井がしなってしまいました。これではいずれまた飛んでしまいそうです。接着が済んだら倍の厚みのベニヤに変更する事にします。(結局また改修か・・・)

PG-129.jpgおまけでちょいと横方向から引いたショットを。天井のしなり具合がお分かりいただけますでしょうか。しかしコレ、逆立ちしたクラゲの様ですな・・・。






PG-130.jpg2006-05-09
綱渡り的だったGo-barでの接着もなんとか終わって、ブレースを削り始めたところです。とりあえず図面を参考に削ってみました。コンコン叩きながら削ってみたものの、まだイマイチ。しかし、ここまで削れば見た目はググッとギターの風情が出てきます。ああ、ウクレレと違う楽器を作っているのだなあ・・・と、しばし感慨に耽るのでありました。ついでにこんな風にレントゲンごっこしてみたりして。(意味不明)

PG-131.jpgブレースはまだまだ削り&調整を煮詰めていく事になりますが、ここで一旦ストップしてブリッジ・プレートを接着しておこうと思います。これはメイプルの板で、LMIから購入しておいた材です。まだ素材状態なんですけども。



PG-132.jpgてな感じでチマチマは続くのでありました。






PG-133.jpg2006-05-10
ブリッジ・プレートを接着しました。
今回はいつもと違う方法で膠を用意してみました。今まではベンディング・アイロンをウォーマー代わりにしていましたが、少量の膠を使う時にはちょっと大袈裟な道具でもあります。そこで、知る人ぞ知るFRETS.COMの資料を参考にしてみました。少量の膠を手軽に用意する方法です。こちらには膠に関する資料が詳しく記述されておるので、大変重宝です。フランク・フォードさん、ありがとうございます。

で、その資料にある方法を簡単に書きますと・・・
500mlのビーカーに水を入れてレンジで55秒チン!すると華氏160度になるので、そこへ膠の小さな塊を入れた使い捨てプラカップを浮かべるかクリップで止める。で、膠が溶けたら使って、その後はカップごとポイっと・・・
と、こんな感じです。
タイトボンドと比べれば当然メンドーですが、それでもこれならイケそうです。

PG-134.jpgということで、実行。水で戻した膠はゼラチン状になっていて、これをビンに入れて冷蔵してあります。パレットナイフで掻き取ってプラカップに少量移します。




PG-135.jpg私は500mlサイズのビーカーは持ってないので、いつものアルミ急須を使います。そこへポットから熱湯を注いだ後は一服したり接着面をドライヤーで温めたり・・・。そんな事をしてる間に、割と短時間で熱湯は温度が下がっていきます。温度計の表示が65度を下回ったあたりでプラカップを投入。ゼラチン膠が完全に溶けた頃には、推奨温度になっておりました。
おお、これは確かにクイックユーズで膠の無駄使いもありません。ちなみに使用したプラカップはお弁当用のドレッシング入れです。カミさんが100均で調達してくれました。(しかしコレが¥100とは高いぞ!)

PG-136.jpgてな感じで、無事にクランプできました。ベニヤで当て木も作っておきましたよ。





PG-137.jpg反対側にも当て木しています。ブリッジ・プレートを切った片割れのメイプルなんですが。 うげっ、もう午前4時になるところであります!
寝まーす。



PG-138.jpg2006-07-02
暑いです。容積の小さな3畳間はあっという間に温度・湿度が上がります。それにしても、暑過ぎじゃい。なーんてウダウダとうだりながらも、作業は続くのです。昨日の夕方はライニングを作ってました。切り出しは大分前に出来ていたので、挽き目を入れておりました。所謂、カーフィングです。

PG-139.jpg挽き目もトライアングル加工もバンドソーで「ぶびいいいん!」とやろうかなあ・・・と思いましたが、結局は鋸と鉋で手加工でした。ちなみに、この材はサペリです。マホガニーの一種として流通しています。削っていると独特の匂いがしますね、コレ。なんだか、タンスの様な・・・?


PG-140.jpgそして、深夜になってからは上下ブロックの角落としとかをチマチマと。





PG-141.jpgうー、それにしても、深夜になってもまだ暑いですな・・・。しかも、まだ7月に入ったばかりですよ。夏本番が恐ろしい。心無しか子供の頃に過ごしたあの暑さとは、「暑さの質」が違う様な気がします。この勢いでは近いうちに「熊谷で50度を記録」という事になったりして・・・。ほとんどインド状態になるかもしれません。
ええい、ストップ・温暖化あ!

PG-142.jpg2006-07-04
ライニングの接着を始めております。膠での接着も大分落ち着いて出来る様になってきました。でも、バックの接着の時はどうやってやろうか・・・と、未だに頭の中でシミュレーションを繰り返しているのでもあります。ウクレレ5号機がトラウマになっちゃったかな・・・。
接着面温度が高い方が膠の硬化を遅らせられますから、気温が高い夏のうちになんとか箱にしてしまいたいところです。ああ、チキンな人。さて、今日の接着はバック側のライニングです。ボディのくびれ部分でライニングを分割し、アッパー、ロア部分をそれぞれ接着。最後にくびれ部分の数センチの範囲を1駒ずつ貼る事にしました。

PG-143.jpgウクレレでもたまにやりますけど、こうして1駒1駒切り離して、






PG-144.jpgポチポチと貼付けていったのであります。
バック側ですからね、ここは正面から見ても側面から見ても曲がっている部分なのです。無理矢理1本続きで貼らないで、こうやってチマチマ攻撃の方が却ってうまくいったりします。
ああ、それにしても指が膠クサイ。今日の様に塗ったり貼ったり拭いたりで大忙しになると指先に膠の層が出来ます。でも、そんな己の手の状況を眺めつつ、クンクン、なんて膠の臭いを嗅ぎながら「ああ、作るのって、楽しいなあ!」なんて悦に入るワタシはちょっとヘンタイ臭いですかね。

PG-145.jpg2006-07-05
ライニングの接着、終了であります。
今日はトップ側。




PG-146.jpgバックと違ってうねりが無いので接着はとてもスムースに出来ました。膠を無駄に余らせる事も無く、段々と要領を掴みつつあります。




PG-147.jpg膠を塗る時に使っているのは、このぺんてるの絵筆です。子供の頃からお世話になっている文具屋さんで購入しました。¥250だったかな?熱いお湯に浸したりするので抜け毛が心配でしたが、結構丈夫です。むしろ自分の抜け毛を心配するべきかもしれません。



PG-148.jpgそして、お好みクランプ状態の図であります。端末が浮かない様に頑丈なクリップでグワシ、途中が浮かない様にバネの強いクリップでグワシ、心配そうな部分を木製クリップでグシグシ、と・・・。要するに、全域フィットしてないという事になるのですかね、コレ?


PG-149.jpg2006-07-06
ライニング作業、継続中です。
今日はトップ、バックの接着面になるところの整形です。トップ側は基本的に平らになる様に削りますが、簡単そうで逆に難しい。定盤の様な平面の台が欲しいところです。


PG-150.jpgバック側はアーチが掛かるので、接着面は若干斜めに傾きます。あまり深追いしない様にノミで落としてからペーパーがけする事にします。




PG-151.jpgバック・ブレースの接着面に曲率を付けるジグにペーパーを貼付けて、サイドの高さからハミ出たライニングをゴシゴシと削っていきました。




PG-152.jpgウクレレ5号機ではこの辺の処理がイマイチだった為に一度接着したバックを剥がしたりしました。接着面の処理はもちろんブレースの曲率も考慮しておかないと、また後で苦労しそうであります。
ネック側から、



PG-153.jpgそしてエンド側からもチェックして、接着面の捩じれ具合が左右で同じになる様に調整中です。最終的にはバックを貼る直前くらいのタイミングでもう一度確認するつもりです。




PG-154.jpg2006-07-09
バック・ブレースにRを付けました。以前ご紹介した事のあるジグにペーパーを貼付けてゴシゴシしただけですが、




PG-155.jpgこんな横着な方法でもこの様にキレイにRを付ける事が出来ます。これを4本作った後、接着面をスクレーパーで微妙に凹ませておきました。




PG-156.jpgブレースを接着する前に、バック・グラフトがリムと干渉する部分を削っておく事にしました。ブロック等とピッタリ合う様に切らねばいけないという事は無いと思いますが、とりあえずセンター出しには気を付けてケガキ入れしておきます。



PG-157.jpgグラフトの上下を削って、






PG-158.jpg更にブレースの通り道も削りました。何故か知らねど(夜のサイタマはあ〜♪)この辺りの作業でやたらと時間がかかってしまいました。ブレースの接着まで済ませてから寝るつもりだったのですが。




PG-159.jpgところで「さいたまんぞう」って覚えてる方いらっしゃいますか?(特に意味ナシ)





PG-160.jpg2006-07-11
バック・ブレースを接着しました。
予定では既に終わっている筈でしたが、今日未明の作業になりました。トップのブレースはGo-barデッキでクランプしましたが、バックはそこそこラウンドしているのでカムレス・クランプでグワシです。ウクレレと違って長さも数もあるので、今回も予行演習しておきました。とにかく、クランプの数が沢山必要でした。

PG-161.jpgもうちょっとクランプを買い足す必要に迫られつつある今日この頃。使わない時はホントに邪魔なだけなのですが、いざ使う時には足りない事もある。でも冬のボーナスまでガマンですかね・・・。




PG-162.jpg2006-07-15
バック・ブレース、仕上げました。
出来る限り鉋で角を丸めてみましたが、どうしても微妙な段が出来てしまいます。仕方無いので軽くペーパー掛けして終わりにしておきました。


PG-163.jpg最後にブレースの両脇をノミで斜めに落として、バック完成の図。この作業だけでググッとギターっぽく見えてくるから不思議であります。




PG-164.jpgさて、これで次は輪っぱとのフィッティング作業だのう・・・ と思ったら、Xブレースの交差点を止めてませんでした。通常はリボン状の布を接着する様ですが、今回はこの方式で行きます。以前どこかでこの固定方式を見た事があったのですが、何のギターだったか忘れました。箱になってしまえば見えない所ですが、個人的にはリボンよりこっちの方が好きです。

PG-165.jpg2006-07-16
色々と進んで箱の接着手前まで漕ぎ着けました。今回の作業はブレースの逃しを削るところからです。製作系サイトではお馴染みの光景ですが、私も記録しておきます。



PG-166.jpgまずは鋸で溝巾の切り込みを入れたら、






PG-167.jpgノミでキワを彫り込んで深さを決めて、






PG-168.jpg最後に細工ヤスリで面出しして一丁上がり。






PG-169.jpgなーんて書くと簡単そうですが、実際は何度も当てがって確認しながらの作業でした。
ということでトップ、




PG-170.jpgそしてバックの合わせ込みが終了であります。






PG-171.jpg次の作業はトップ接着用ジグの製作であります。スプールクランプだけでも接着可能ですが、ちょっともこみち、いや寄り道します。





PG-172.jpgで、出来上がりはこの様なモノになります。裏側中央を万力で固定する事で、全周にわたってクランプのアクセスが可能です。ちなみにこのジグはモールド製作時の端材等で作りました。




PG-173.jpgそれでは予行演習を。本番よりクランプが少ないですが良い感じでフィットしました。





PG-174.jpg裏側を覗くとこの様になっております。






PG-175.jpgさて、寝る前にちょいと参考図面を参考しておこう・・・と確認してみると、エンドブロックに補強材の指示がありました。スプルースの薄板を貼る事になってます。「ええー、そうなんだあ・・・」と感嘆とも文句ともつかぬ感想を述べつつ板を削って接着の用意をしたワケです。


PG-176.jpgやらずに後悔するよりやって後悔?という事で効果の程は半信半疑ながらも一応接着かましておいたのでありました。





PG-177.jpg2006-07-17
トップを接着しました。
日が明るいうちに机周りを整理したので、面積をフルに使って作業できました。邪魔な物が無い分、動きが取り易くスムーズに作業出来たワケです。というか、邪魔な物を置いちゃイカンですよね・・・。

PG-178.jpgで、グルーポットの熱が下がるまでの緊張のひと時の光景であります。





PG-179.jpgなんとか膠を塗っている時の写真が撮れないかな・・・と考えておりましたので、塗布と同時にセルフタイマーを使って撮影してみました。 ・・・なんだか良くわからないですな。




PG-180.jpgクランプの予行演習の甲斐あってどうにか接着が終わったのでありました。1枚目の写真は万力に搭載したままの状態ですが、自重でジグが壊れたら大変です。そんなにヤワなジグなのか・・・ というのはこの際不問にして頂いて、クランプの位置や圧力の再調整をした後にそそくさと外しておきました。ボディに対してやたらと万力が小さい気もしますが、それも不問にして下さい。

PG-181.jpg2006-07-18
トップの接着は無事に出来た様です。
今日は輪っぱからハミ出た余分を削り落としました。ノミ、鉋で慎重かつザクザクと木目に逆らわず向きをかえつつ削ります。極力サイド面にギリギリのところまで落としておきました。


PG-182.jpg表側はこんな感じになりました。外周の余分が無くなったので若干スリムになった印象です。頭でっかちに見えるのはカメラアングルの所為です。







PG-183.jpgそして、裏側というか内部の様子です。この状態を心ゆくまで眺められるのは、正に製作者の特権です。愉悦であります。







PG-184.jpg来るべきバックの接着に備えてクランプの予行演習をしておきました。しかしバックはラウンドしている為に押さえるポイントがトップに比べ多くなります。やはりというか、クランプの数が足りませんでした。ま、想定の範囲内です。上下ブロックと左右のくびれにカムレス・クランプを使って十字固め状態に持ち込み、残りの部分はスプール・クランプで対処しようと思います。従ってモールドから外して作業することになります。但しクランプのトルクに気を付けないとサイドが垂直を保てなかったり歪んだりしてしまいます。
ふふふ、緊張するなあ。

PG-185.jpg2006-07-19
バックを接着しました。
今度はスプール・クランプも使って改めて予行演習をしました。接着直前になったら各クランプを適所に配置し、スタンバイです。前回同様の筆捌きで膠を塗っていきましたが、今回は何か勝手が違います。ハッキリいって、不安です。ちゃんと接着されるのか、ものすごく不安なのであります。もう閉じちゃったから今更どうしようも無いのですが。逆に上手く接着出来ていれば、今後の作業においてものすごく自信につながります。

PG-186.jpg嗚呼、何とか上手く接着出来ていて下され。
今日はもう寝ます・・・。





PG-187.jpg2006-07-21
うはああ〜、どうやらバックは接着出来た様です。
とりあえず良かった、良かったっす・・・。




PG-189.jpgウレシさのあまり、一気に外周の余分を落としちゃいました。でも本当は、ノミで削る力に負けて「ぱかん!」と開いたりしないかとハラハラひやひやしながら作業してました。私はかなりの小心者なのであります。



PG-190.jpg幸いにして、「ぱかん!」とはいかずに削り終える事が出来ました。その勢いで、ザザッとラフ・サンディングまでしておいたのであります。




PG-191.jpgアーチの張り具合もこの通り、スムーズに仕上がりました。バック・ストリップが入っているとアーチの歪みが簡単にバレてしまうので、ここはもうひとつのヒヤヒヤポイントだったのであります。




PG-192.jpg更にまだあるハラハラポイント、内部への膠のハミ出し。ここも何とかクリア出来た様です。逆に粉まみれでキタナくなっております。エアブローしておきますかな。(PC用エアスプレーですが) お気付きの方もいらっしゃると思いますがこのギター、側板補強が入っておりません。これは参考図面に指示が無かった事と、所有しているOO-15にも入っていなかったので敢えてやらなかっただけなのであります。もし問題が発生したら、その時は諦める事にします。

PG-193.jpg無いといえば、ラベルもありません。これは一番最後に貼ろうと思っています。ウクレレよりも穴が大きいですしね。





PG-194.jpg2006-07-22
コツコツと進んでおります。
金曜の深夜はサイド全周にスクレーパーをかけて面をスムーズにしました。そして今日は、エンドトリムの製作です。色々な材を吟味しましたが、落ち着く所はコアなのでありました。やはりハワイアンにはコア、というのは記号というか普遍というか呪文というか。で、そのコアをローズウッドでバインドしたものを作るのであります。

PG-195.jpg使ったコアは2年程前に買ったまま放ったらかしだったカーリー・コア。角材なんだけど端材、でも高価、という材で、いつか使うに違いないと思って買ったのです。そいつをボディの厚み分の長さにギコギコと。



PG-196.jpg但しそのままでは厚いのでバンドソーで下ろします。






PG-197.jpgついでにこれだけ下ろしておきました。すんごく固い材でありました。もう1枚下ろせそうでしたが挽いている最中に煙が出て作業部屋に充満してしまったので、消防署に通報されないうちにやめておきました。いや、下手したらホントに燃えちゃう。ヤバい。



PG-198.jpg煙が消えたところで作業再開。ローズウッドのバインディングを半分に切って、接着の準備をします。ここでは賞味・・・もとい、使用期限が終わったっぽいLMIグルーを使用しました。こういう部品は強度的な話は関係無い筈ですし、ここの為だけに膠を用意するのも面倒でしたので。


PG-199.jpgということで、クランプの刑。






PG-200.jpg今のうちにバインディングを曲げておく事にしました。たまーにしかやらないので、コツなんか忘れちゃってます。アイロンに指先をジュッ!と当てたり、バインディングをポキッ!と折ったり。あ、折れたバインディングはそのまま使いますよ。木工用アロンアルファで止めておいて、ボディに接着してから小技を駆使して直すのです。でも、受注品の製作時でミスったら新たに曲げ直します。当たり前か。



PG-201.jpg折ったのは最初の1本だけ。残り3本は手に記憶が蘇ったのでスムーズでした。多少の歪みや不揃いなのは気にしない事にしています。手曲げの味、ですね。バイクのマフラーだって、昔は手曲げがエラかったのです。(開き直り?)



PG-202.jpgそろそろエンドトリムの接着が固まった頃でありますのでこちらの作業を再開です。トリムの幅は、エンドピンを付けた場合にバランスが取れて見える様にしたつもりです。




PG-203.jpgそして、ボディに座面を彫っていきます。
彫刻刀でゆっくりチマチマと彫り進めていきましょうかね。
チマチマチマチマ・・・
チマチマ・・・
チマ ・ ・ ・


PG-204.jpg「ぎゅいいいーいん!」






PG-205.jpg2006-07-24
彫刻刀でチマチマと座面彫りを進める筈がアッという間にルーターへ変更です。はあ、やはり「効率」の二文字には勝てませんでした・・・。仕上がりはこんな感じとなりました。両脇は彫刻刀やスクレーパーを使ってます。


PG-206.jpgその座面へエンドトリムを仮合わせしてみました。
表側から見たところ、





PG-208.jpgそしてこちらが裏側から見たところです。まだバインディングが無いので今ひとつピンと来ませんな・・・。





PG-209.jpgちょいとアップにしてみましょうか。無塗装状態ではマンゴーは白っぽく、コアは普通の茶色に見えます。





PG-210.jpgこれでは仕上げを想像し辛いので、ちとシミュレーションしてみます。ウェットティッシュでコアを湿らせ、マンゴーの端材にクリアー塗装したサンプル板を合わせました。コアは一層深い茶色に、マンゴーはキャラメル色に。ローズウッドはキリリとしまっています。こういうトーンが私の好みでありますよ、ふふふ。
仕上げのイメージを掴む為にこんな事をしたりするのも楽しい作業であります。はっ!今、「普通は組上げる前にするモンでしょ」という声が聞こえた様な気が・・・。

PG-211.jpgえーさて、ここの接着には膠を使ってまあす、それがこの写真でありまあす!





PG-212.jpg2006-07-25
エンドトリムの接着も終わって、ひたすら削りです。
100番のペーパーでガガガッと厚みを落として、その後はスクレーパーでじょーりじょーりと攻めます。あ、オリビア・ニュートン・ジョンのジョリーンって歌、覚えてますか?
・・・失礼しました。 (しかし、良い曲でしたよ・・・)

PG-213.jpg削りつつも時たまこうしてライトにかざして面の凸凹をチェックします。固さの違う材が合わさっている部分は、気を抜くと柔らかい材ばかり削れちゃったりします。個人的にはこういった部分の削りにはスクレーパーが使い易いのであります。さて、ボディの次の作業はバインディング・チャンネルを彫るのですが、ルーターでボディを加工すると騒音が共鳴するので夜は無理です。そろそろ違う部品の作業に入る頃合いでしょうかね・・・。

PG-214.jpg2006-07-26
バインディング・チャンネルを彫りました。でも、まだ彫りっぱなしで調整していません。今回のサウンドホールのフタはスポンジとボロ布のコンボです。まずはセオリーに従って、木目に逆らわない方向に4カ所の溝を彫っていきました。写真ではちょっと見辛いかもしれませんが、時計回りに彫ってあります。

PG-215.jpg次に反時計回りにグルッと彫って、目出たく開通であります。トップはフラットですから、作業は簡単に終わりました。問題はバック。ラウンドしつつ、ネックブロックに向かって勾配がキツくなっております。



PG-216.jpgここはウクレレでの経験を活かして何とか彫り通す事が出来ました。ルーター・アタッチメントにスペーサーをかませたり、己の手で姿勢制御したりとか、極力ボディに対してルーターが垂直に当たる様に工夫するワケです。



PG-217.jpgそれでもやっぱり、面の曲率変化が大きい所は溝がズレてしまいました。もちろんこれは計算済みですから、浅い溝を深い方に繋げ直せば良いのであります。後から溝をキレイに仕上げていくのですが、これがまた時間をかけてしまうのですなあ・・・。こうして自分で作る度、プロの方達は本当に凄いのだなあと改めて敬服するのでありました。

PG-218.jpg2006-08-01
バインディング溝の「清書」をしております。この前に書いた通り、やたらと時間がかかってます。まだ4分の1しか出来てません。面倒なバック側から始めたので、なおさらであります。



PG-219.jpg色々な小手先道具を使って仕上げているのでありますが、やっぱりスクレーパーは便利ですなあ。あちこち応用が効く道具であります。




PG-220.jpgバインディングの接着面となる立て壁はボディ側面と平行になる様に仕上げます。私はどうしてもここで時間がかかってしまうのです。その割に見落としがあったりします。




PG-221.jpgで、まあ何とかそこそこに仕上げて、次行こうかな・・・という頃には目がショボショボしてしまうのです。なかなか集中力が持続しません。




PG-222.jpg2006-08-02
チーマチマチマチマチマ・・・

我が家近辺でも蝉の声が盛んになってまいりました。



PG-223.jpg2006-08-05
溝、一応仕上がりました。
ここでちょっくら、バインディングを仮合わせしてみますか。




PG-224.jpgまずはトップから。
あまりテープを貼らなくてもこのくらいフィットしたので、私にしてはまあ良い方ではないかな、と。




PG-225.jpgところがバック側は・・・。
あれまあ、ってな状態であります。ま、過去作では溝に直接あてがいながら曲げてたという事と、今回はモールドに合わせて曲げたままであった事を考えると、こんなモノなのかな・・・なんて自己弁護してみたり。(早い話が精度不良なワケですな)
いずれにせよ、改めて溝に合わせながら微調整の曲げを行なう事にします。接着までもう少し頑張るのであります。


製作記録3へ続く

posted by schuntama at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 休止中:パーラーギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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