2006年12月09日

5号機 ソプラノ 製作記録1

製作記録です。



S5-12.jpg2006-03-03
今日から新しくソプラノ・ウクレレを作ります。3号機コンサートは「Kさんの」でしたが、5号機ソプラノは「ムスコの」であります。「Kさんの」は私が押し付けたウクレレでしたが、「ムスコの」はムスコから製作を頼まれたモノです。よって、これが記念すべきオーダー第1号なのであります。
ムスコの希望は「ソプラノ・サイズ、ロゼッタに装飾付き、バインディング無し」という内容でありました。しかし移り気な幼稚園児はオーダー内容の変更をぶつけてくるかもしれません。恐。

さて使用する材ですが、ボディにはコアを使う事にしました。というよりも出番を待って1年半ほど作業部屋にぶら下がっていた材です。2004年にStew-Macから購入したストレート・グレイン(カーリー無し)であります。

S5-13.jpg対してネック材は、昨日届いたばかりのアフリカン・マホガニーを使います。これはT'sギターさんから購入した「への字」の材です。3セット買いました。アフリカン・マホは全音キット2号以来、久々の採用となりました。



S5-14.jpgホンジュラス・マホと比べると赤みがかった色合いになっております。





S5-15.jpgのっけからブックマッチのやり直しから始めました。最初に接着した時は今よりも更にヘタクソでしたので、平らになっていなかったのです。幸いトップ側はそのままイケますのでバック側のみの作業です。

道具を揃えて・・・

S5-16.jpg接着面をキレイにしたらボンドをチョンチョンと。

指で塗り拡げて・・・




S5-17.jpgロープで縛るシバルしばる。






S5-18.jpg楔を入れてさらにテンションかけて・・・






S5-19.jpg今度は大丈夫かな?
だいぶ手際が慣れてまいりました。ズッコケない様に気を入れていきます。




S5-20.jpg2006-03-04
轟音マシーンの出動です。Stew-Macの材はLMIのものより薄くなっています。それでも3mmあるので、2mm以下までハンド・サンディングはちょっとなあ・・・かといって鉋もちょっと微妙かなあ・・・ などと、パーラー・ギターの横板削りで疲れたオジさんはグダグダしていたワケです。

そこで、「そうだ!最近音がマイルドになった轟音マシーンがあるではないか!」と思い出し、なおかつ土曜日の昼間ということで出動願ったのです。いやいや、ウルサイけどやっぱり楽ですよ。あっという間に2mm強まで落ちました。

S5-21.jpgところでこのコアはカーリー無しの材なのですが、実は微妙に入っています。光の加減でうっすらとカーリーが見えるのがお分かりでしょうか。バリバリの「虎目」も素晴らしいですが、「控え目」も素敵です。どちらにしても、コアの木目は本当に奇麗であります。



S5-22.jpg2006-03-10
あまり変化の感じられない風景が展開されております。しかし今夜は2枚の板をそれぞれ0.5mmずつ削りました。この0.5mmというのが、また根気が要る作業で・・・ 自慢にも何にもなりませんな。

さて、ソプラノ・サイズの板2枚を0.5mmずつ、計1mm削るとこれだけの量の粉が出ます。粉に埋もれてもがいているのは私・・・の分身。ウレシそうな顔してるでしょう?ま、もうちょっと要領良く(早く)削る方法を身に付けなければダメそうです。手作業で削るのはいいとしても、ペーパーの番手の組み合わせとか、そういう所ですね。

S5-23.jpgこの様な作業では多量の粉が中を舞います。当然、マスクは必要です。今回レベルの作業でもこんなに汚れます。私はホームセンターで50枚セットの物を調達して使っております。マスクをしなければ粉塵が己の肺胞にビッシリ付着して・・・ ハイホー!なんて言ってる場合ではありません。恐ろしや。


S5-24.jpg例によって今回も朝刊の到着に先を越されてしまいました。AM4:30を過ぎております。しかしカーリー無しの筈の材なのに削るにつれて段々とプチ杢が出てきたので、仕上がりを想像するとウレシさのあまり眠気が飛んじゃいましたね、ふふふ。



S5-25.jpg2006-03-11
サンディング終了! であります。今日は朝刊が届いてからの作業でした。朝日を浴びながらの作業は気分が良いものでありますが、実際には浴びるほど窓が大きくないのでした。それにしても変則的な生活パターン・・・。

ボディ材は全て同じ木から採っていますが、色の変化が大きいので削った粉の色もかなり変わります。ただのゴミではありますが、こういったモノを眺めては「おお、キレイじゃないか・・・」などと感心しながら一服してしまうので、なかなか先に進まないのでありました。

S5-26.jpgサンディングが終わったところで小部品にする材を集めてみました。写真の左からトップのブレース用スプルース、バックのブレース用マホガニー、これは全音2号のネックの余り。4号機で使う筈だったネック・ブロック、これもネックの端材。2号機のトップの外周(コア)、これはネックジョイントのピースに使います。4号機のトップと同じスプルースから採った割れ止め。

これ全部、端材です。端材といっても木目の向きに問題が無ければ立派な部品材として使えます。残念ながらエンド・ブロックとロゼッタは新たに切り出して作る事にします。

S5-27.jpg2006-03-13
トップとバックを切り抜いておきました。毎度の事ではありますがウクレレの板は薄いので切りやすい反面、脆いのでビクビクしながらの作業です。



S5-28.jpg切り抜き作業の合間にサイドをお湯に浸しておきました。マホガニーでは効果ありませんでしたが、コアは浸した方が良い様です。





S5-29.jpgカーリーがほとんど無い事もあり、素直に曲がってくれました。しかし一発目、ウェストの小さな曲率の部分でシワが出来てしまいました。反対側は対策したので何とか事なきを得ました。対策法ですか?引っ張りながら曲げてみたのです。

で、ホカホカなうちにモールドへ。そろそろ切削&接着作業ですかね・・・

S5-30.jpg2006-03-17
エンドブロックを接着しました。ネック側はエンドが硬化してからにします。ボディの水平度を保つ為ですが、単純に要領が悪いだけなのでもあります。

接着前にボディの深さをテーピングしてサクサクと切っておきました。このテーピングはあくまでも目安ですね。後で左右の対称具合を揃えればいいワケです。1mmほど残してカットしました。

S5-31.jpg内側をサンディングしてキレイにしたら、いよいよ接着です。ブロックには予め中心線を書いておかないと、接着の位置決めが困難です。今回は左右の板を1枚ずつ接着してみました。合わせ部を目視出来るので安心できます。今まではモールドに嵌めたまま、一気に接着してました。もちろん、どちらでもOKだと思いますが、やはりある程度の精度は必要でしょう。

ということでクランプとコルクを併用してガッシリ接着しました。もちろんブロックの接着面はボディに合わせて微妙な曲面になっております。この時点ではブロックの角はまだ落としていません。クランプの圧力を最大限受け止められる様に面を残しているからなのでありますね。明日はネックブロックの接着を・・・  出来たらいいなあ。

S5-33.jpg2006-03-18
自作Go-bar deckを作ってみました。早速使用した感想を。「おお、なるほどぉ!」とか「さすが世界中のルシアー御用達!」といった感じの使用感。まあ、コツが要りそうですけど、イイですね、コレ。力の加減、クランプするポイント、バーの取り回し等、そういった所を覚えればブレース用クランプとしてはとても使いやすいと思います。

但し、schuntama Go-barはテンションの調整をもう少し吟味した方が良さそう。今のスペックは、支柱の長さ650mm、バー断面3×10mmの桧材。天板をあと50mmほど下げつつバーも少し短くして剛性をアップさせるか、バーそのものを違う素材にした方が良いのかもしれません。でも桧は安くて香りも良くて、好きなんですよ、ワタクシ。
ヒノキ、ボンバイエ!

S5-32.jpgあ、ネックブロックも接着しました。






S5-33.jpg2006-03-25
ロゼッタを作ります。過去に「4号機 ソプラノ」で軽く触れておりましたが、今回はもうちょっとだけ内容を増やしてみました。schuntamaウクレレのロゼッタはこの様に作られる!(毎回ちょっとずつ違う)


S5-34.jpgまずは3mm厚のローズウッドの板から切り出しました。新木場で購入した板目の材です。これをドレメル・ルーターにStew-Macのアタッチメントを装着したもので円周加工します。




S5-35.jpgに作業ベースにルーターの回転軸を立て、材には軸を通す穴を開けておきます。この後、両面テープを使って固定します。しっかり固定しないとズルズル動いたり穴の中心がズレたりと、良い事ナッシンです。



S5-36.jpgさて、行きますか。






S5-37.jpg最初にロゼッタとして見える部分の最外形を決定しておきます。そして深さは一定のまま、外側へと削り拡げていきます。





S5-38.jpg更に最外形でカットしてフランジ形状を完成させます。このフランジにサウンド・ホール・パッチの役割を持たせているのであります。




S5-39.jpg次にパーフリングの溝をグルリと回して・・・






S5-40.jpg最後にサウンド・ホールを開けます。
[注] 私のウクレレは、これがサウンド・ホールになります。通常はロゼッタの内側にトップ板を残しますが、私はその様にしません。単にデザイン的な理由に依りますがパッチと一体という実用性(?)もあります。


S5-41.jpg2006-03-26
パーフリングを接着しました。モノはパーラーに使ったマンゴーの端材を利用します。白黒パーフリングはコンビさせず、マンゴーだけで行きます。もしもバシッ!と杢が出ればロープ・バインディングみたいで面白いかなあと。うまくカーリーが出てくれるといいのですが、ちょっと望み薄・・・。

S5-42.jpgマンゴーの厚みは2.5mmあります。素のままでは曲がりませんので、ベンディング・アイロンと霧吹きシュッシュで攻めます。折れなくともササクレには気を付けつつ、なんとかこの通り。




S5-43.jpgロゼッタの溝にボンドを垂らしたら、すかさず接着です。schuntamaウクレレではロゼッタを指板で隠さないので、継ぎ目が露出します。2、3号機では貝パーフリングを1コマずつ合わせたので問題ありませんでした。しかし今回は1本の棒をグルッと1周させるので隙間になる恐れがあります。さらに横から見ると余分な厚みが結構出っ張っていてロゼッタと面一に削るまで結果はわかりません。気を付けて作業しましたが、果たしてうまく合わさっているでしょうか・・・。

S5-44.jpgま、失敗したらやり直しということで、圧着してしばしのお別れです。
ちなみに写真のタイトボンドは購入後かなり月日が経っておりまして、今回の様に構造的に影響無さそうな所やモールド製作にしか使っていません。「シェルフ・ライフ」という言葉を見聞きした事はありませんか。常温保管の場合こういうモノは「使用期限」を開封後約半年と考えた方が良いそうです。(温度、湿度、直射光など、環境で多少は変わると思いますが。)当然1年以上経っても使えますが、この場合は接着力が落ちるので楽器用には向かないという事です。(そもそもPVAグルーを楽器用として認めない方もいらっしゃいますね。)
しかし、量産でもしない限り普通はこの量を半年で使い切るなんてちょっとムリでしょう。今はLMIのボンドを使っていますが、これもそろそろ「腐り時」が近付いています。高価なボンドを硬化する前に腐らせる・・・。もったいない話ではありますが。かと言ってボンドの都合で楽器を作るワケでもありませんし。総合的に考えると、行き着く所はやはり「膠」なのでありましょうか・・・。

S5-45.jpg閑話休題。今日の〆は、ブリッジ・パッチの製作であります。ロゼッタと同じ材から切り出してあります。3mm厚の板を鉋でシュッシュして、ペーパーで0.8mmに落としました。




S5-46.jpg長方形のままで仕上げとするパターンもありますが、今回はこの形。それにしてもスゴく軽いです。(計量してませんけど)今まで1mm以上の厚みにしてましたが、意図的とはいえ少し重さを感じておりました。ボディの深さを標準的な仕様にする事もあり、今回はレスポンスの良さを狙います。薄くて軽くて黒っぽくて、何となくカーボンもどきなモノになりました。

S5-47.jpg2006-03-28
とりあえずこの写真をご覧ください。相変わらずピンボケですけど、如何なものでしょう。合わせの端末同士が似た様な色だったので、それほど違和感無いと思っております。パテ等の細工はしないで済みました。


S5-48.jpgトップの穴開けです。すでに深夜ですのでドレメルはうるさいから使えません。良い機会?なので、サークルカッターにチャレンジしてみました。木目に逆らわない様に刃を入れて行きます。




S5-49.jpg板厚の半分くらい切り込んだかな・・・というところで、彫刻刀で穴の内側を削って板厚を削いでいきました。こうすると、切る時の抵抗が減るので刃が貫通し易くなります。ここでも木目に逆らわず、刃の向きを変えながら4分の1回転ずつ削ります。



S5-50.jpg最後のカッティングの様子です。慎重であります。






S5-51.jpgで、目出たく穴が開きました。ちょっと時間がかかりましたが、これはルーターより良いかもしれません。微妙なコントロールが可能で、静かで、安い!




S5-52.jpgここで仮組みをば。若干の段差、隙間が出来てしまいました。円の加工は難しいです。ちょっと不本意ながらも、ボンドにローズの粉を混ぜて接着したのでありました。




S5-53.jpg今日はクランプが全て遊んでいたので円陣組ませてみました。






S5-54.jpg2006-03-31
ライニングを製作中であります。トップとバックをサイドに貼る為の、アレですね。補強および糊シロになるパーツです。4号機ではホームセンターで買ったシダーでしたが、今回はネックの端材を使用します。ホンジュラス・マホです。端材とはいえ、こんなに立派な余り物なので使わない手はありません。

S5-55.jpg別の端材を切断したモノです。歩留りが悪くて3本分しか取れませんでした。別の端材からあと1本分を切らねばいけません。しかし、今日はここまで。
森林資源の枯渇が叫ばれる昨今、我が家の木材も減少しつつあります。多くの方がそうである様に、私も「使えるものは使う」スタンスでおります。マホガニーだって、いつかブラジリアン・ローズの様にならないとも限りません。そんな事もあって以前から導入を考えているのが、バンド・ソー。最初は「切るのラクそうだなあ」なんて事しか考えてませんでしたが、今は「これがあればムダを抑えた切断作業ができそう」という考えになりました。もちろん、ラクなのは大歓迎でありますね。一番の魅力はガイドによる直線加工の精度であります。バンド・ソーならばブレース、ブロック、ネック、その他諸々のパーツをキレイに、且つムダをそれほど出さずに加工できそうです。しかし問題は値段、騒音、置き場所の3点セットなのであります。さて、どうするか・・・。

S5-56.jpg2006-04-01
カーフィング、鋸の挽き目を入れております。例によってフレット・スロット・マイター・ボックス・・・(以下マイターボックス)を使用してカーフィング作業です。挽き目は約5mmピッチです。とにかくもうひたすら、チマチマチマチマチマチマギコギコギコギコ・・・と切っていくのであります。この写真では3本まとめて切っていますが、バラけない様に裏にテープを貼ってます。

S5-57.jpgこの作業が終われば次は上下ブロックの角を落として、そしてライニングの接着・・・! なのであります。





S5-58.jpg2006-04-02
ライニングを貼る前にやる事がありました。上下ブロックの角落とし、そしてネック・ジョイントの加工です。
今回のネック・ジョイントはまたまた初チャレンジ、「スプライン・ジョイント」であります。これはダヴテール・ジョイントに比べると非常に易しい方法です。本体のブロックとネックにそれぞれ1本の溝を切り、その溝に1枚の薄板(Spline)を差し込んでジョイントする方法です。これはウクレレではポピュラーな手法ではないかと思います。これまでに写真で確認した中で有名所では、カマカがこの方式を採用していました。(ホワイト・ラベルの時代なので現在ではどうか分かりません。)

S5-59.jpgさて、口で言う程簡単か、実際にやってみました。まず本体上ブロックの溝切りです。直角出ししたベニヤを2枚立て、鋸ガイドにして溝を切っていきました。鋸の刃は薄いので本体をずらしてもう1回切り直しして溝幅を拡げます。



S5-60.jpgなんとかこの様に切れました。丸鋸があればアッという間でしょうね・・・。





S5-61.jpg次にスプラインのピースを作りました。といっても切っただけ。コアの端材です。とりあえずこれを嵌めてみました。 ほお、成る程ね・・・ って感じ。




S5-62.jpg2006-04-04
ライニングを接着中です。今日はトップ側を接着しました。例によって接着前に予行演習しておきます。特にライニングでは長さの調節が必要ですので、事前確認は必須でありましょう。



S5-63.jpgクランプしたらハミ出たボンドを拭き取っておくのもお約束でありますね。濡れ雑巾等で拭き取るのですが、私はいつもウェット・ティッシュです。有名メーカー品ではなく、100円ショップのものを使用しております。いつでも手軽に取り出して使えるのでお気に入りです。難点はすぐ乾いてしまう事と1枚1枚が小さいことであります。で、これをパレットナイフの先端に引っ掛けてボンドをススーッと拭くワケです。さて、明日はバック側ですな。

S5-64.jpg2006-04-05
バック側のライニング接着が済んだので、ブレースを削っておりました。寸法的に足りるかどうかギリギリの材の鉋がけでしたが結局どうにかなったりしたワケだったのですね。ま、接着後に削って整形するので、基本断面と接着面さえ確保できればそれほどシビアにならなくとも良いのであります。

S5-65.jpgそろそろブレースの接着準備作業に入っても良さそうですが、今日はもうすんごく眠いのでこれにて失礼なのであります・・・。





S5-69.jpg2006-04-06
ブレース、ブリッジ・パッチを接着しました。写真をよく見ると・・・ あれ?Go-barデッキで接着してませんよ?
はい、これではただのデッキなのであります。これはこれで使い易いんですけど。
バーの数が足りなかった事、テンションの調整が済んでない事、そしてまたまた初チャレンジで「膠」で接着した事がGo-barを使ってない理由なのであります。慣れていない事が多いのでクランプだけは安全策を取ったワケですね。発作的に始めた膠での接着、果たしてこれでホントに大丈夫なのか・・・。

S5-66.jpg2006-04-08
膠で接着したブレース、くっつきました!まあ、それが当たり前なのですが。何しろ初めてなので不安だらけでありまして。
早速、ブレースの整形に取りかかります。断面を整えて、タップしつつ両端をグリグリっとえぐり込んで、何となくこの辺でオッケーかなあ・・・というところでペーパーで仕上げて、この様になりました。

S5-67.jpg次にT字ブレースを接着します。T字・・・というのは水平ブレースに対し垂直に配置するのでこの様に勝手に呼んでいるだけなのであります。ちなみにソプラノでこの形式を採っているモノはあまり無いかもしれません。(いや、結構ありそうでした。2006-12-09追記)


S5-68.jpg接着にはこの間作った膠を使用します。冷蔵しておけば3週間は保存できるそうなので、冷蔵庫にしまっておきました。キンキンに冷えたビール、ならぬ膠をグルーポットで湯煎します。案外早く溶けました。この調子なら、準備だけだったらすぐに慣れそうです。



S5-70.jpg2006-04-09
トップを接着しました。今度も膠を使ったのであります。準備は慣れてきたものの、作業は大変・・・!スピード命な展開だったのであります。
センターを合わせてクランプしたつもりが・・・作業後に確認したら、高音側に1.5mm滑ってしまったのでありますよ。うーん、1.5mmか・・・。もしも売り物だったらボツかも、です。硬化後に改めて確認して、やっぱりダメ!な仕上がりだったら剥がします。
センターを1.5mmオフセットすると音がすごく良くなる・・・なんて事はないな、きっと。慌てなくても接着出来る、もっと上手な方法を模索したいと思います。

S5-71.jpgさて、今回の接着に至るまでの作業です。最初にT字ブレースの整形。タップトーンを確認しつつ、水平ブレース共々微調整しました。




S5-72.jpg次にブレースの両端がライニングに干渉する部分をマーキングして、





S5-73.jpgライニング側を削り落としました。






S5-74.jpgそして、接着の準備。必要個数のクランプを揃えて、並べておきます。この時点でクランプの長さを必要最小限に揃えておくべきでしょう。ネジを締め込む等の接着中の手の動きを極力少なくする為です。
膠が適温になるまでの間、ドライヤーで接着面を温めておきました。接着面の温度が室温より低いと塗った膠がすぐにゲル状に凝固する為、この作業は大切かもしれません。電子レンジで数秒間、チン!するのも有効だそうです。魅力的な話ですが、我が家ではウクレレをチン!したら怒られます。で、全てが整ってレディ・トゥ・ゴー。
しかし結果は、嗚呼、1.5mmスライド。うーむ、また頑張ります!
次いってみよー!
最近、ドリフを知らない若者が増えてきました。

S5-75.jpg2006-04-10
昨日は日曜だというのに疲れちゃって、ムスコよりも早寝してしまいました。今回の作業は、早朝に目が覚めたので出勤前のひと時に行なったのであります。
ということで、(何が?)1.5mmの件は容認する事に決定しました。

S5-76.jpgではそのズレっぷりをご覧ください。1mm以下であれば「ま、いっか」とも思いますが1.5mmとなると結構大きくズレて見えます。人間の目というのはそういうモノなのです。




S5-77.jpgあ、作業でしたね。今日は輪っぱからハミ出たトップの縁を削ったのであります。ザッツ・オール。ははは。
この時点で完全に面一に削る必要はありません。1〜2mm程残してあります。作業中にぶつけて凹む事も考えられますので、リスク対応であります。逆に、残し過ぎも良くありません。バックの接着時にクランプの圧力に負けてハミ出し部分が割れます。外側で割れればセーフですが、中までヒビ割れたらその場でリペアとなります。
「経験者は語る」。

S5-80.jpg2006-04-11
バックを接着しました。今日の接着は、ちょっとずつ進めてみました。
まずエンド・ブロックにホチキスの針を軽く打ち込み、0.5mmくらい残る様にニッパーでプチンプチンと切ってズレ止めにしました。これ、以前どこかでやってる筈なんですけど、すっかり忘れてました。これをやっておけばトップもズレなかったでしょう。

S5-78.jpgで、接着ですが・・・バックにはラウンドがついていますので、裏板をのせると隙間が出来ます。これを利用して、パレットナイフで接着面に膠を塗る事にしました。




S5-79.jpgまずはエンド・ブロックから始めて左右を同じ様に接着していきました。こういう具合で、ちょっとずつ。これはやり易かったです。ただ、先に膠を塗った所と新しく塗る場所の境目が乾き易いのでドライヤーで温めながらクランプしていきました。
なんとか出来たかな、と安心すると箱の中に膠がハミ出ていたりとかなかなか手際が悪かったりするワケですが、この「膠」での接着、是非スムースに出来る様になりたいものであります。

S5-81.jpg2006-04-13
さて、と・・・。
無事にバックの接着が出来たかと思われましたが、一大事な仕上がりとなっておりました。バックのラウンドがうねっております。斜めから見ると良く分かりますよ、ホラ。


S5-82.jpg原因は接着面の勾配の処理が適切でなかった事だと思います。スムースな凸面にならなければならないのですが、これはいけません。美しくないばかりか、いずれは割れ、剥がれ等のトラブルに発展する事は必至です。不自然に変形するほどのストレスは、絶対に避けるべきでしょう。事前確認はやっていましたが、詰めが甘過ぎた様です。
ということでトップの1.5mmズレなどなんのその、(?)結局は剥がす憂き目を見る事となったのでありました。しかし、これも経験。早速、修復の実体験ができるワケでありますね。(;-_-)以下、膠および裏板剥がしの実際であります。

*予めお断りしておきますが、この作業は完全に自己流です。
 もし、「アナタねえ、こうした方がいいんじゃない・・・?」
 というのがありましたら、是非アドバイス戴きたく存じます。m(_ _)m

S5-83.jpg開始前に、熱湯入りグルー剥がしポットと濡れ雑巾を用意しました。接着部位にお湯をヒタヒタに浸して少し時間を置きます。ドライヤーで温めつつ、再びお湯をヒタヒタと。これで、カチカチだった膠が少しずつふやけてきました。



S5-84.jpg次にパレットナイフを差し込んで剥がしにかかるのですが、取っ掛かりがなかなか難しいです。木を壊さぬ様に慎重に行きます。ネックブロックのところから何とかナイフが入ったところで、お湯ヒタヒタとドライヤーのコンボをかけつつナイフをずらしていきます。
で、なんとか開いてきました。ナイフはグリグリ捻らず、滑らせる様に水平な動きを心掛けます。少しずつ、ゆっくりと進めて、無事に剥がす事が出来ました。ダメージはごく僅かな木の剥がれくらいで済みました。

S5-85.jpg膠がふやけているうちに、雑巾で拭き取ってしまいます。雑巾がすぐに目詰まりするので、常にきれいな面で拭き取ります。





S5-86.jpgで、作業完了の姿なのであります。黒っぽく変色しているのは、熱と水分とナイフの鉄分?の為と思われます。1日以上乾燥させて、サンディングと接着面の調整に移ろうと思います。
ああ、「365歩のマーチ」が頭の中でリフレインしてる・・・。



S5-87.jpg2006-04-16
で、再びバックを接着したのでありますね。
せっかくですから、勾配の傾向をちょっと変えてみました。ボディのくびれを頂点にして前後に厚みが少なくなる様に削り直しです。今まではエンドからくびれまで同じ厚みでした。

製作記録2へ続く
posted by schuntama at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 作ったウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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